2008-01-02 :-)
_ [トヨタ生産方式]トヨタ生産方式
読み終わり。
オブジェクト倶楽部クリスマスイベント2007[ 20071221#p01の平鍋健児さんの講演で紹介されていた本です。「トヨタ生産方式」という名前で amazon を検索するといくつかヒットするんですが、この本が正解だそうです( ref. [mixi] 昨日の平鍋さんの講演で「トヨタ生産方式」の本の話題があったのでamazon検索してみた )。数年前からソフトウェアの世界でも「トヨタ生産方式」の名前を聞くようになりました。「かんばん」「あんどん」など。では「トヨタ生産方式」とはなんぞや、ということを知らなかったので原典を読むことにしました。
私が「トヨタ生産方式」の名前を知ったのはここ数年なのだけど、大野耐一が「トヨタ生産方式」を作ったのは( 作り始めたのは )戦後間もなくであり、「トヨタ生産方式」が世間に注目され始めたのはオイルショックのころ( 1970 年代 )のころです。けっこう古いんですね。「トヨタ生産方式」の定義だけでなく、なぜ「トヨタ生産方式」が必要だったのか、そのとき自動車業界はどのような状況だったのか、など「トヨタ生産方式」が作られた時代の背景を読めます。むしろ当時の自動車業界にたいして「トヨタ生産方式」は効果的だったようです。
- トヨタ生産方式
- ジャスト・イン・タイム
- 自働化( ニンベンのある自働化 )
ジャスト・イン・タイムに関係するのが「かんばん」なのだけど、いまいち理解できませんでした。ということを mixi 日記に書いたら渋川よしきさんが助言をくれました( ref. [mixi] トヨタ生産方式 )。以下引用。
私の疑問。
「かんばん」がよく理解できてなくて、「飲食店で客が注文してから料理を作るモデル」と例えると分かるのかなあ、などと想像してます。
渋川さんからの回答。
極端に言えば、飲食店で客が注文してから、必要な分だけ材料を買いに行って、料理を作るというモデルです。そうすると冷蔵庫(在庫)を持つ必要がなくなりますよね
飲食店の例を思いついたのは理由があります。普段飯を食べてる「蔵」という店があるんですが、このお店では客の注文を付箋紙に書いてます。その付箋紙が
- ウェイター
- 板前
- ウェイター
というように流れていきます。この付箋紙が「かんばん」みたいなものかなあ、と漠然と解釈しました。もう一回引用。
トヨタ生産方式の思想はいいけど、インプリメンテーションに問題が。結局流動在庫は工場内から道路上のトラックや下請けメーカーに回しているだけなのかなぁ、という気もします。
「トヨタ生産方式」の話題を IRC でしてみたら、たくさんの話しを聞けました。おかげで理解が進みました。ありがとうございます。本日 13 時ころの %mari-off-rc5 のログを見ること > 自分
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_ [トヨタ生産方式]トヨタ生産方式の要素
んん
戦略として「トヨタ生産方式」を貫く場合
- 発注側だけが「トヨタ生産方式」しても意味がない
- 外注側に負荷がかかるだけ
- 製品素材(鉄鋼など)から取り組まないと真価は発揮できない
- ちゃぶ台をひっくり返すようなもの
戦術として「トヨタ生産方式」の一部を採用する場合
- 自働化( ニンベンがある自働化 )
- ユニットテスト
- 異常があれば音で知らせる
- 計算機のディスプレイの隅に表示するだけじゃ目立たない
- 「警告メッセージ」は慣れるとスルーされる
- かんばん
- 製品が機能する最小構成をかんばんにする
- オブジェクト?
- 平鍋さんがオブジェクト倶楽部のときに言ってた縦割りケーキ
- 設計→実装→テスト→リリースをかんばんが流れる
- 設計→実装→テスト→リリースをオブジェクトが流れる
- 「スジを一本通す」
- アーキテクチャか?
- サイクルタイム
- タイムボックスマネジメント(by懸田)
- などなど
そういえば「トヨタ生産方式」の本のなかには「見える化」という言葉は出てこなかったですね。
見てるだけでよだれが出ます(笑)<br>以前川崎大師さんへお参りに行った時は、必ず買っていたのですが、引っ越してからはいかなくなったので、ここ二十年くらいは全く食べてません。もう一度食べてみたいものです。
毎年買っております (`・ω・´)