2018-11-23 :-)
_ [GODZILLA][ゴジラ]GODZILLA 星を喰う者 を見ました
憎しみに囚われてはいけない、という説教臭い感じです。
いちおう改行
結局ゴジラは倒せず。いや、あえて倒さなかったのか。
ゴジラを倒すために必要なものは以下のいずれかのもよう:
- 神(第三章でメトフィエスが言ってたギドラのこと)
- 人間をやめること(第二章でガグルが言ってたこと)
また、第三章で「勝つ」「負ける」という意味は各々以下の意味であると示されました(マイナかミアナのどちらかが言ってた。区別つかんのですまん)
- 勝つ: 人類として存続すること
- 負ける: 死ぬこと
つまりゴジラについてどうこうすることが「勝つ」「負ける」を定義するのではなく、自分たちがどうなるかによって「勝つ」「負ける」が定義されました。
これもまた最後の最後にマイナかミアナが言ってましたが、ハルオからの「ゴジラが憎いか?」という問いかけに対して、「『憎い』という意味が分からない」と答えてました。つまり「憎い」という言葉もないし、憎いという感情も存在しない。これにより、ゴジラは敵ではなく天変地異のようなものだと認識していること、いま地球に残っているフツアの民には「憎い」という感情が無い、ということです。実際 エンドロールの最後に、フツアの民が「憎い」とか「怖い」という感情を捨てるような儀式が描かれていました。
ギドラを呼び出したあとメトフィエスの長い語りのなかで(長すぎてセリフのすべてを覚えてないんですが)、
- 人類の文明が進化したことで怪獣が生まれた
- 怪獣はどうしようもない
- はるか昔のエクシフの民は文明は必ず滅ぶことが確定していると計算により導かれた
- 滅ぶことは自然である
- 滅んだその後に道がある(なんて言ってた?幸福とは言ってないよね)
- 滅ぶことを積極的に受け入れ、滅ぼしてもらいましょう
- ギドラが滅ぼしてくれます
- ギドラは進化しすぎた文明を刈り取る役割りがあります
- 怪獣を生み出した地球はもう刈り取られる時期なのです
じゃあ今からちょっとギドラを呼びますね。
というのが流れでした。と思う。
しかし、そのギドラをもってしても結局ゴジラを倒せませんでした(ハルオがメトフィエスの目論見(人間をやめてギドラの供物になりましょう)を邪魔したため)。
3 行にまとめると
- 怪獣を生み出した人類自体がもはや怪獣である
- 怪獣となったら、神によって、滅ぼされましょう
- 神を召喚するためには人類を供物とする必要があります
という感じでしょうか。
しかしそれをハルオは拒絶しました。人類が滅ぼされるのは人類の感情としては受け入れ難いということです。そのかわりゴジラを倒す手段は無くなります。ゴジラを倒す手段を失ったハルオが問いかけたのが先程の「ゴジラが憎いか?」という言葉です。フツアの民は「憎いという言葉の意味が分からない」と返答したわけです。ゴジラは手の施しようがないのでゴジラを受け入れているわけです。
ギドラについて、メトフィエスは「神」という言葉を使ってハルオと会話していましたが、メトフィエスは同時に「人類には『高度に発達した科学は魔法と区別がつかない』という言葉あるが、ギドラはエクシフの科学によって解析済みの存在である」等と説明していました。つまりエクシフにとってギドラは魔法ではなく科学なわけです。人智を超えた存在というと、天変地異だとか神だとかありますが、メトフィエスが言っていたように「高度に発達した科学」つまり魔法と区別できないくらいの科学も人智を超えた存在に含まれそうです。「人類には早すぎたんだ」と言われるやつです。原発とかよく言われますね。
つまり
- 天変地異を受け入れる
- 高度に発達した科学を受け入れる
ということを言っているんじゃないかと感じました。なので説教臭いなあという印象があります。