2005-01-24
_ ツアー制覇
はじめに
ツアー制覇という言葉がある。
全国を巡るライブツアーや会場が 1 個所であっても複数日程があるならば、すべての会場/日程のライブに参加し、制覇するという意味である。
たとえば、水樹奈々 Zepp ライブツアーというのが 2, 3 年前にあったが、これは Zepp{Tokyo,Sendai,Sapporo,Fukuoka}の会 場でライブするというものであった。ここで「 ツアー制覇 」というとすべての Zepp ホールに行くわけである。私のまわりでも 奈々ファン の方々がこれを実践した。してなかったっけ。
最近でいうと私も THE BLACK MAGES Live "Above the Sky" ( 以下 TBM ライブ )のツアー制覇を企んだ。TBM ライブは川崎 2 公演、大阪 1 公演である。これもライブツアーといえよう。
また、ライブでなくても芝居/ミュージカル( 何が違うんだ )というものも会場は 1 個所だが日程は 1 週間やそれ以上だったりする。レ・ミゼラブルは帝国劇場で 2 ヶ月の公演がある。これのすべての日程の芝居を観ることも「 制覇 」といえる。普通の社会人にはとても行けない。
今日のお題
先日 IRC で友人から「 なぜライブツアー制覇しようとするのかね? 」といわれた。すぐに IRC で返答できればよかったのだがあいにく考えがまとまっていなかったので返答を保留した。このようにしてまた日記のネタができるわけである。
というわけで今日のお題。
ひとはなぜツアー制覇するのか。
話を簡単にするために、ここでは芝居の制覇は考えない。ライブツアー制覇のみにしぼって話を進める。
結論
やはりまずは結論から書こう。
ツアー制覇する動機は 2 つある。
- ライブが楽しい
- 全国のうまいものを食べる
ライブが楽しい
今日のライブは楽しかった。この楽しみを別の会場でももう一度味わいたい。今日はこうだったが別の会場ではまた何をしでかしてくれるだろう。別の会場でのアンコールは何を歌ってくれるだろう。
「 ライブが楽しいからツアー制覇する 」という動機には上記のようなココロがある。
もちろんライブツアーといっても各会場で内容がそれほど変わるようなことはない。では同じような内容のライブを観て何がうれしいのか。
ツアー制覇しようというくらいなのだから、当然そのミュージシャンたちの音楽が好きなのである。毎日のように聴き込んでおり、歌詞があれば当然覚えているし、ブレスの位置や、また各楽器の旋律も覚えているくらいなのである。「 ライブはどうだった? 」と友人から聞かれれば「 問答無用でサイコーだよ何いってんのまあヲレは狂信者だから 」と冷静に批評する思考も出来なくなるほどに好きなのである。まあこれはおおげさかもしれないが、毎日のように聴くくらい好きだというのは誰でも心当たりがあるだろう。
ライブは、そのような好きな音楽を音楽プレイヤーを通しての音楽ではなく、ミュージシャンの生演奏で味わえるのである。そのように毎日のように聴いている音楽なのだから複数会場でのライブを観たところで飽きるわけはないし、また好きなミュージシャンなので別の会場でも何度でも観に行きたいというココロが働くのである。
「 面白そうだからなんとなく行ってみようかな 」という程度にしか興味がないミュージシャンのライブツアーを制覇するようなひとはあまり居ない。私はやろうとは思わない。
もちろん、「 好きなミュージシャンならばライブツアー制覇する 」というひとがすべてではない。そこには宗教的、政治的、経済的理由によるものがあるし、「 ぃゃ一度ライブを味わえればそれでじゅうぶんっすよもうお腹いっぱい 」というココロがあるのだ。
さて、昨日( 2005-01-23 )は TBM ライブ@川崎の 2 日目であった。最初にいったように、私はツアー制覇を企んでいたので全公演のチケットは購入済みである。
しかし私は昨日のライブに行かなかった。
それはなぜか。
ひとことでいうと「 もういいや 」だったのである。
この「 もういいや 」は先ほどの「 一度ライブを味わえればそれでじゅうぶん 」とは異なる。「 うーん、ライブに行ってみたけど複数会場は行かなくていいや 」という後ろ向きなココロである。
私は THE BLACK MAGES に対しては狂信者であると思っていたのだが、どうやら違っていたようだ。
全国のうまいものを食べる
ライブツアー制覇するもうひとつの動機を考えてみよう。
こちらは簡単である。
食欲というのは人間にとって第一欲求と呼ばれるものである。
第一欲求とは... なんだっけ。食う寝る遊ぶ?
いわば本能である。
本能に従ってのツアー制覇である。
これではもう話題が終わってしまうのでもう少し考えてみよう。
例に出した水樹奈々 Zepp ライブツアーの会場は東京、仙台、福岡、札幌である。
仙台といえば牛たんである。ずんだもちでもいいけど。浦霞 もある。ない?
福岡といえばなに。まみちゃん ? 福岡の方々どーなんでしょうか。
札幌といえばあらゆるものがうまい。ぃゃ私は札幌というか北海道に一度も行ったことがないので想像しかできないのだが、北海道出身の方々の話を聞く限りではとりあえず海鮮物はすべてうまいようだ。たまに御馳走になる羊肉も北海道産である。はぁはぁはぁ。
うまいものを食べるだけでなく、友人たちと一緒にツアーを巡るならば友人たちとの酒を楽しむというココロもある。
自分が知らなくても同行する友人たちに紹介されるうまいものもある。
おまけ
参考までに上記のように考えた私の背景を書く。
TBM ライブ
先ほどから私が昨日の TBM ライブに行かなかったのは TBM が楽しくなかったからだ TBM の責任だといわんばかりのことを書いているが、もちろんそんなことはない。ようは私自身がライブを楽しめなかったのである。TBM の方々はエンターテイメントとして全力を尽くしていたし、私もそれなりに楽しんだはずなのだが何か違う。
何が違うのか。
その答えを探るために 2003 年の TBM ライブと 2005 年のライブを比較してみる。
2003 年の TBM ライブは会場は渋谷 AX で 2 日間あった。私はそのうちの初日?に行った。2 日間あって 1 日だけ行った。これはじつに楽しめた。ライブのあとに 2 日間行けばよかったと思ったものである。ここでもいちおう「 制覇 」の考えを適用できる。1 会場 複数公演を制覇する。
これに比べて 2005 年の TBM ライブのあとはとくに制覇しようと思わなかった。
2003 年の TBM ライブは制覇したかったのに、2005 年 TBM ライブは制覇しようと思わなくなったのはなぜか。
2003 年 TBM ライブ | TBM 初のライブ。ライブ前にアルバム「 TBM 」は買ってなかった。 |
2005 年 TBM ライブ | 2 回目のライブ。ライブ前にアルバム「 TBM 2 」をさんざん聴いた。 |
2003 年の TBM ライブは私にとっての初めての FF 音楽のライブだった( それまでドラクエコンサートには行っていたので「 初のゲームミュージックライブ 」とはいえない )。普段親しんでいる音楽を初めてライブで聴いたのだ。「 FF ミュージックだィェァ! アレンジするとこんな風になるのかよあひゃひゃひゃひゃひゃ 」と半狂乱気味の歓喜と興奮があった。ドラクエコンサートに初めて行ったときの「 序曲 」を聴いたときに興奮のあまり私は涙を流したほどである。それほど初ライブ/コンサートというのは別物なのである。FF ミュージックに限らず、お気に入りのミュージシャンの初めてのライブならば誰でもこのような歓喜を感じたことがあるだろう。
2005 年の TBM ライブではその歓喜と興奮がなかったのである。あらかじめアルバム TBM 2 を聴いていたので衝撃がなくなってしまったというのもある。「 この興奮をもう一度味わいたい! 」というのではなく「 一度味わったのでもういいや御馳走様 」というココロが働いたのである。
ただ、先ほど言ったように「 ヲレを興奮させてくれなかった TBM が悪い 」などと言っているのではない。TBM の方々はじゅうぶんやってくれた。
ここで、1/22 のライブでの植松伸夫さんの言葉を引用する。
植「 FF のコンサートを海外でやると( 「 Dear Friends 」はヨーロッパで公演されているし、ほげほげはアメリカでも公演されている )、次はうちに来てくださいというリクエストを貰うんだよ。そのうちさ、TBM にも海外からのリクエストが来るかもしれないぜ。でもこれって変だよな。普通のミュージシャンが海外公演となると「 すげえ 」って思うけどさ、俺たちってミュージシャンじゃなくてサラリーマンなんだよな笑。中年サラリーマンが海外公演するんだぜ笑。」
この言葉を聞いて思い出したのだが、そう、彼らは本業はミュージシャンではない。スクウェアエニックス の社員なのである。言ってしまえば、TBM という活動自体は道楽なのである。道楽でライブをやっているのだから、「 楽しめなかったのはおまえらの責任だ 」などというのは甚だ筋違いである。もっとも本業のミュージシャンのライブであっても「 楽しめなかったのはおまえらの責任だ 」などというつもりはない。
國府田マリ子コンサートツアー
私が初めてツアー制覇したのは 2000 年あたりの國府田マリ子コンサートツアーである。
当時の会場は以下。
- 和光
- 福岡
- 名古屋
- 大阪
- 仙台
- 桐生
当時私には今ほどには國府田マリ子ファンとのつながりはなかった。そしてじつは私の居住地 神奈川県の外にひとりで出るのは初めてだった。そのような私が無謀にもツアー制覇を企んだ。
それはなぜか。
せっかくだから。
なにがだ。当時私は社会人 1 年目だったのである。記念すべき 1 年目なので「 じゃあせっかくだからツアー制覇してみようかな 」という衝動に駆られたのであった。そう考えた時点で友人は誰も居なかったのでひとりで制覇しようと考えていた。ひとり旅である。また、当時國府田マリ子 ML では「 ツアー制覇( 火暴 ) 」という話題があり、私はそれをみて「 なんだか面白そうなことをやってるひとたちがいる。ヲレもやってみよう 」とも考えたのだ。
そして「 ツアー制覇します 」とどこかで言ったら幸運にも「 ツアーを一緒に巡ろう 」と私を拾ってくれる方々が居た。一緒に連れていってもらって初めて仙台には牛たんがあり、福岡にはまみちゃんがあり、大阪にはゆかりがあるということを知ったのであった。教えてもらったのである。
当初の予定どおりにひとりでツアーを巡っていたら私は各地のうまいものを食おうなどとは思わなかっただろう。なにせ、まさに「 はじめての旅行 」だったのだ。航空券も手配したことがないし( 乗ったことならあった )、新幹線の乗り方も知らなかった。うまいものを食おうなどという精神的余裕はなかったのである。
ここまで書いて、國府田マリ子コンサートツアーを制覇するのは、最初の動機「 ライブが楽しい 」よりも「 全国のうまいものを食べる 」という動機のほうが強いのではなかろうか。ぃゃもちろん國府田マリ子のライブは楽しい。最近は行ってないけど。
おわりに
ツアー制覇する動機を考えようということで話を進めてみたが如何なものか。最後になりそめなんぞも書いてあるが。
いままで「 ツアー制覇する必要性はあるの? 」と考えていたひとも、ツアー制覇するという方が身近に居ればそのひとと一緒にツアーを巡ってみるというのも如何だろうか。
「なぜ?・・・」の回答(ダメな人Verで)<br><br>「そこにツアーがあるから!!」<br><br>こんな感じでいいのかな?<br>全会場MCが違うわけでそれを聴きたいという欲求が<br>発生すればおのずと旅に出てるみたいなw<br><br>うちは、最近そんなこと出来る環境じゃないけどね
そのように各所で違うところがあるのだよね。<br>MC が面白いっていうのは貴重だ
自分のところにも書いたけど、それがゆかり王国の民の義務なのです(嘘
よく考えると東名阪だけあるのなら制覇してるのがあるなぁ。でも、それ以外の場所がないとあんま制覇した気にならない。が、ライブやイベントで地方へは行かない主義なのでそれが実現することもないな(笑
ひたすらイベントに行きまくる印象が無いことも無かったのだけど、そのようなポリシーがあったのですね ぼたんさん<br>( 北海道や四国はまだ行ったことがない )